ブログタイトルが「お昼いただきます。」なのに、ランチの話をしていなかった、と思い、
ちょっと書き始めようとして、はて困った。
初心には、「帰る」なのか、「返る」なのか…。
(筆が止まる)
起
結局、
『第320回 「初心」は「返る」のか「帰る」のか? – 日本語、どうでしょう?』
や
『「初心に帰る?」「初心に返る?」あなたはどっちを使ってる?【知って得する日本語ウンチク塾】』
を参考にさせていただき、「かえる」と開くことにした。
承
さて(はてとさての使い方が危ういが、書き終えられなくなるので今は気にしない)、
先々週の木曜日、15:30すぎにお昼休憩をいただいた。
この時間では食べさせてくれるお店も限られているので、ローテションの一角「ディップマハル 青山店」へ闖入することに。
(ちんにゅうの使い方はたぶん間違っているが、今は気にしない)
会社からは徒歩で10分弱くらいだろうか。
青山通りを渡って反対側にあるお店へ向かう。
見ず知らずの同年代のオジさんと二人、信号待ち。
やがて、歩行者用のシグナルが赤から青に変わって、歩き出す。
(信号の色を緑ではなく青と呼ぶのはなぜか、今は気にしない)
参考)「緑」なのになぜ青信号? 今さら聞けない! 交通信号機にまつわるトリビアな話1!【交通取締情報】|Motor-Fan[モーターファン]
転
反対側からの歩行者もまばらだ。
私とオジさんの間を(そこを歩くには十分な距離感を保っていた)私たちよりいくぶん年嵩の男が向かってくる。
背は私より10cmくらいは高いだろうか。メガネをかけていて、帽子からは白いものが混じった頭髪が見え隠れしている。
見覚えがあった。
近づいてきて、ほぼ確信した。
庵野秀明、その人であった。
私はすれ違いざま、彼のことを思わず凝視した。
通り過ぎて一度前を向いてから、もういちど振り返って二度見をした。
そのとき、奇跡が起きた。
オジさんの動きもシンクロしたのだ。
まさに、♪Heart on wave状態(Wink『淋しい熱帯魚』より)。

こんな感じですれ違う(画像が不適切な場合は削除します)
横断歩道を渡り切りながら、オジさんが同意を求めるように眼差しを向けてきたので。
私「そうでしたよね」
オジさん「そうでしたね」
私「やっぱり」
オジさん「GUCCIでした」
私「・・・」
オジさん「なんか、ずっと見ちゃってごめんなさいって感じです」
その後、オジさんは表参道駅方面へ。
私はカレー屋さんへ。
この先、もう二度と出逢うことはないだろう。
あの一瞬、私が相田翔子なら、オジさん、あなたは鈴木早智子だったよ。
にしても、GUCCIだったのは、
帽子だろうか、メガネだろうか、腕時計だろうか、鞄だろうか、靴だろうか、はたまた香水だろうか。
なんというオジさんの観察力。
いくら老眼とはいえ、グッチ 裕三ではなかった、とだけは言い切れる。
そんな平日午後の1分あまりの出来事だった。
違う。
違う、違う。
ちゃう、ちゃう、ちゃう、ちゃう、ちゃう、ちゃう、ちゃう、ちゃう。
オジさんとの一期一会は、どうでも良いのだ。
結
ここから、私の“ガン見癖”について書こうと思っていたのだが、今回はもう気にしないで筆を置くことにした。

『スペシャル ターリー』はカレーが2種類選べて、1250円(税込)。この日は「ひき肉」と「ほうれん草と鶏肉」の<中辛>をチョイス。ナンのお替わりもできる。
ディップマハルのカレーは、安定の美味でした。
コメント